Football Museum Gallery Japan

館長の部屋


ご挨拶

「スポーツ振興」とは単純に競技力を高めたり、競技人口を増やすことのみを意味しません。また、この両者は、競技力向上のみを図るだけで達成できるものではありません。なぜなら、スポーツは体力と知力の両方を伴なうものだからです。競技力も競技の普及も、「経済的な基盤の確保」とそれを実現するための「政治力(あるいは実行力)」と、その実行を正当化するための「文化力」が必須になります。つまり量的な側面と同時に「質」あるいは「深み」が求められるのは自明です。以上は端的に「国家」あるいは「社会」の総合力と言う事も可能でしょう。

今回のギャラリーオープンは、サッカーという競技に文化的な深みを付加するための、ささやかなる試みの1つです。サッカーという競技には歴史があります。その歴史は競技の歴史であり、それに付帯した文化の歴史でもあります。サッカーを文化として理解し愛する人のために、英国の「国立フットボール・ミュージアム」との提携のもと、同ミュージアムのコレクションを紹介するとともに、複製画の販売が可能になりました。同ミュージアムは、またFIFAのコレクションの管理委託を受けているため、同コレクションも対象となります。

是非ご覧になってください。そして歴史的なコレクションを堪能してください。

ギャラリー館長 広瀬一郎




※国立フットボール・ミュージアムは英国ランカシャー州の州都プレストンにあるクラブ、「プレストン・North End(現在ディビジョン1)」のホークスタジアムに併設された博物館です。現在の館長はボビーチャールトン卿。プレストンNEというチームはリーグが創設された1888年の優勝チーム、つまり世界初のリーグ覇者という名門であり、それがここにミュージアムを作った理由ではないでしょうか。詳細はこちらをご参照ください。